高級本革パスポート入れとわたくし
英国はロンドン滞在中の筆者である。
英国航空008便は定刻より約15分遅れて到着した。
さすがロンドンヒースロー空港である。駐機場に向かう途中、次々に着陸する飛行機を眺めながら時間を計ってみると、約1分間隔でじゃんじゃん飛行機が着陸している。
入国審査がやたら厳しい。
普段は「どこから来た?」「何日滞在する?「仕事か?」の3つの質問で終了のはずが、
「どんな仕事か?」
「なんという会社と仕事をするのか?」
「(パスポートの入国スタンプを見ながら)この時何日滞在したか?」
とネチネチうるさいのである。
筆者は、自慢ではないが(本当は自慢なんだが)飛行機の乗り継ぎだけの場合も含めて、イギリスには月2-3回入国するのでいちいち覚えちゃいねえのである。
ややぶんムクれつつ、ようやく到着口を通過し、ヒースロー・エクスプレスに乗り込もうとして、ポケットに手を入れて気づいた若しくは正確にはバビり倒したのである。
高級本革パスポート入れがない!!
落としたようである。パスポートは別に持っていたのでセーフであるが、高級本革パスポート入れに帰りの航空券をはさんでおいたのである。
非常~に、ヤバい。
下衆ヤバ夫も真っ青である。
かくして、折りよく来た列車には乗れず、そこまでの道を半泣き状態で逆走した筆者である。
結局、高級本革パスポート入れを拾った親切な日本人が駅の係員に届けていてくれたので、高級本革パスポート入れ並びに帰りの航空券は無事筆者の手元に戻ったからよかったようなものの、最近この手の“かまのろ(トルかま必殺の遠隔呪い)“に日々悩まされる筆者である。できれば、この種の陰湿な攻撃はやめて頂きたい。
部屋とわたくし
既報の通り、このところ部屋の整理に余念のない筆者である。
この週末も部屋の整理に明け暮れたのだが、新たに購入した収納キャビネ/棚が到着したものの、来週月曜日に粗大ごみの収集が来るまでは、以前使っていたキャビネを捨てられず、仕方なく寝室に置いてある。
これが大変危険なので、この場を借りて申し述べておこう。
これまで応接間にあった本棚を、来週月曜日まで寝室に置いているのであるが、こいつが、身長184cmの筆者と同じくらいの高さがあり、(仕方なく)寝室のドアからベッドに至る通り道に置いてある。
筆者宅の寝室は、光を遮断しているので、朝になっても真っ暗なのだが、朝の7時にいつもの調子で(電気をつけずに)応接間に行こうとして、ゴンッ!!である。
痛えのである。
もろにデコぶちである。
3秒ほど失神である。
瞬間的にトルかまのボケ面が目に浮かび、怒り倍増である。得意の“かまのろ(トルかま必殺の遠隔呪い)”であろう。
従って、頭にきた筆者は、朝から近所の立ち食いそば屋「ゆで太郎」で、天ぷらそば大盛たまご入りを食したのであるが、焦って食した為、先日なぜか裂傷を負い治りかけていた舌をまたしても本気で噛んでしまい、見事に出血である。
おかげで(舌が痛くて)昼飯ぬきである。
メッチャ腹減ったのである。
明日から海外出張なので、今夜は沖縄である。
下戸とわたくし
既に申し述べているように、3ヶ月の長きにわたり禁酒していた筆者である。
先々週3ヶ月ぶりに飲酒し、かなり酔うた旨お伝えしているが、正確には、まるっきりのアルコール初心者と化しているという恥ずかしい事実を報告をせねばなるまい。
具体的には、以前であれば、だぶる岩じん換算で10杯が記憶を失う境界線であったものが、5杯ほどに落ちているという悲しい事実である。
先日のトルコ航空ロシア事件の際も、大きな声では言えないが、岩じん3丁で気絶である。飛行機の中で気圧が違うとは言え、恥ずかしい限りである。このまま弱くなり続けると、近いうちにゲコってしまうおそれがある。
実は、あまり知られていない事だが、筆者の家系はもともと大酒飲みの家系ではなく、例えば千葉県立安房高校から立教大学に進んだ柔道家の叔父貴なんつうのもいるが、この男185cm100kgの巨漢にして、ほぼ完璧なド下戸である。
筆者にしても元来酒はあまり飲めなかったにもかかわらず、大学のサーフィン同好会で鍛えられ、ようやく人並みに飲めるようになったという経歴を有する。
かくして、パブリックスペースに於いて少量の飲酒ですっぽんすっぽん気絶する事を回避する事を目的として、本日より飲酒訓練月間に入る事をここに宣言するものである。
時差ボケとわたくし
眠い!
猛烈に眠いのである!!
イスタンブールより帰国してマル3日が経過したが、6時間の時差というのは、この歳になると相当手強いのである。
このところ11時になると眠くなり、楽しみにしていた深夜のくだらねえお笑い番組を見逃し、午前4時頃目覚めるという生活が続いている。
筆者は知らなかったのだが、午前4時過ぎって民放はほとんどやっていないのだ(24時間営業だと思っていた)。
仕方なく7時頃までパソコンに向かったり本を読んだりして過ごし、また2時間ぐらい寝て遅刻寸前に呆然として出社→日中激ネムである。最悪である。
略して“最の悪”“ワーのスト”である。
1日ガマンして普通の時間に寝ればよいのだろうが、ふと気づくと4時である。
体内時計をもとに戻すにも体力が必要な今日この頃なのである。
従って、昨夜(というか本朝)も発作的に部屋の片付けを敢行である。
マンション住まいの筆者的には、午前4時に掃除機かける勇気はないので、主に拭き掃除並びにモノの整理である。
しかしながら、凝り性の筆者としては一度こういう事を始めると徹底的にやってしまうという有り難~い性分なのである。
おそらく、ここ1ヶ月ぐらいかけて抜本的に部屋の模様替えをぶちかます事になろう。かつての筆者の部屋の様子を知る軍団員あたりも、1ヶ月後には“アッと驚くタメゴロー”でる。
本棚とわたくし
最近新しい本棚を購入した事に伴い、このところ蔵書の整理に余念のない筆者である。
あまり知られていない事であるが、筆者は実は超読書家であり、過去20年間に購入した書籍は文庫本も含め、ほぼ100%保有し続けていた。
しかしながら、先日衝動的に(約2秒で決定して)本棚を購入した為、発作的に書籍の整理を始めたのである。ただ捨てるのももったいないので、Book Offで買い取ってもらったのだが、書棚に二段になってぎっしりあった書籍は900冊を越え、そこそこの商談が成立した。
と言うても全額飲み食いしちまったので、銭はもうねえが、軽めの自慢である。
そうこうしているうちに、本棚の納期も近づいてきた為、今度はその本棚に飾る見た目重厚そうな書籍の購入に精を出す筆者である。整理しつつ購入である。既に50冊近い新しいハードカバー(主に皇族モノ/軍人モノ)がひしめく今日この頃である。
今週、ここ1ヶ月の間に紀伊国屋通信販売で購入した書籍のカード代金請求が来てバビッた。書籍購入だけで30万円超である。調子こいて買い過ぎである!
通信販売は怖いでえ。先日も土曜日に突然宅急便屋に襲撃されたので、何かと思ったら、コロ~ッと忘れていたブツの御到着である。
イスタンブールに出張中、泥酔状態で、ワンクリックして通信販売で購入しちゃったホースである。
念のため言うておくと馬ではない。
水をまく方のホースである。
もうひとつ念のため言うておくと、筆者の屋敷でホースを使って水をまく事ができる場所と言えば風呂場とベランダしかない。
勿論一度も使っていない。
普段はホースがらせん状になっており収納し易く、使う時に延ばすと8mになるとかいうしろものだが、
普通こんなもん買うかね??
筆者はよく覚えていないが、トルかまが最終確認のクリックしたのだったと思う。
従って、このところ食費を切り詰める筆者である。
続 炭火とわたくし
昨夜不本意ながらダー○ツと会食した(但し勘定は筆者)わけだが、ダー○ツのあまりの根性並びに誠意のなさに、その場失禁した筆者である。
このダー○ツ・プレイにつき、ダー○ツの名誉を重んじる為、種々オブラートに包んで執筆したところ、当のダー○ツ本人より
「オモロナイ」
だの
「腕が落ちた」
だの
「下ネタが入っていない」
だの
「自分の全裸の写真を掲載しろ」
だの
といったイチャモンがついたので、ここに罰直を兼ねて記載しおく。
本当は、ダー○ツは減量中の南京虫ほど食っただけで「もう飲めませんし、食えません」と泣きながら筆者の許しを請うたのであるが、そのあたりはあまりにかっちょ悪いので、書かないでおいてやったのである。
更には焼肉屋を出るにあたって、ダーマツがやけに急いで立ち上がったと思ったら、案の定レジ素通りのトンヅラである。得意の寸借詐欺である。
あげくのはてに、2次会にどこへ行くか三択(①カレー②ラーメン③焼き鳥)で選ばせてやったにもかかわらず、てめえで選んだ焼き鳥屋で何も食わずに沈没である。
筆者のありがた~い、皇族話や軍人話も聞いちゃいねえ。
そのくせ「フルメタルジャケット」のDVDを貸せだの「ガキのつかいやあらへんで」のDVDを貸せだのと要求だけは一人前である。
こう書いてくると、読者の皆様は、ダー○ツというのは最低の野郎だとお思いになるかもしれませんが、それは違います!
こやつ、最低を突破し、ミジンコ以下の野郎ですから。
トルかまと同格と言ってもよいでしょう。ダー○ツとトルかまは仲良く同期だし。
昔二人で新宿の風俗でボッタクラれてたし。
炭火とわたくし
昨夜帰りがけに、経理のダー○ツ(注:簿記三級不合格)が非常に挑発的なメールを寄越し、「受けて立つ!」とまで言うので、仕方なく当初の予定を変更し、神楽坂の焼肉「炭火亭」に出撃した筆者である。
長期間にわたる禁酒・減量の為胃が異常に小さくなっている筆者は必死でがんばるものの、やはりかつてのような飲食はできず、肉7人前程度におかゆという粗食に甘んじたのであった。ビール x 1、焼酎緑茶割り x 2 という情けなさである。
一方筆者を挑発したダー○ツはと言うと、犯罪的に少食かつ少飲な為、筆者が非常に簡単な中学生レベルで答えられるような歴史問題を出し、万が一正解できなかったら飲むか食すかするという優しさを見せたにもかかわらず、不正解を連発しながら不食不飲である。
度し難い背任行為である。軍法会議ものである。
罰直として串工房に連行し、焼き鳥 x 4、ラーク x 2 で締めたのであった。
偉そうな事を言っていたわりに、ダー○ツはかかる粗食で青息吐息である。
全身(陰部まで)猿の尻が百歩譲って土下座するほど真っ赤である。
ロシアとわたくし
昨日なんとか帰国した筆者である。
7月30日18時イスタンブール発トルコ航空050便は、定刻にイスタンブール アタテュルク空港を飛び立った。
前日チュニスからイスタンブールに戻り、腕時計をトルコ時間に合わせていなかった(チュニジアとトルコの時差は1時間である)為危うく飛行機に乗り遅れるところであったが、そこはトルコ航空でもVIPメンバーであるところの筆者はぎりぎりセーフであるという軽~い自慢である。
さて、初手から岩じん+赤わいんなんぞをスコスコに飲み倒し、離陸後3時間にして爆酔していた筆者はまるっきり知らんかったのであるが、筆者が搭乗する飛行機は、4時間ほど飛んだロシア上空でレーダー故障が発覚し、イスタンブ-ルに引き返していたのである。
ふと目を覚ますと
「当機は後30分で着陸します」
というアナウンスをしており、
「やけに早かったな」
と思ったのであるが、成田到着ではなく、イスタンブール到着だったのである。
酔ってさえいなければ、もともと海軍のパイロットである筆者的には旋回した瞬間にわかったはずであるが、気絶していたので致し方ない。
後で機長に聞いたら、「アンタリアから邪悪な念が送られてきた」と怒っていたので、間違いなくトルかまの所業である。
イスタンブールに到着したら、テレビカメラ等大量のマスコミが待っており、トルコ的には、なんだか大事件だったようである。
かくして、ロシアまでの往復8時間の無駄な飛行の後、イスタンブールで2時間30分かけて修理を行い、その後11時間かけて成田まで飛ぶという筆者のパイロット生活の中でも最長の飛行となってしまい、成田到着は深夜になってしまったのである。
従って、通常2回の機内食を3回も食わされた筆者的には、今夜は沖縄出撃であろう。
地中海とわたくし
イスタンブールへ帰ってきた筆者である。
チュニス発イスタンブール行きトルコ航空1132便は、今回も出発が遅れ、イスタンブールには定刻より30分遅れての到着となった。
夏のイスタンブールは観光シーズンの為、大混雑である。
金曜日という事もあり、入国審査窓口前に虫のように国籍不明の有象無象がたかっている。列に割り込もうとする奴らもいて、あちこちで小競り合いが起こっている。
結局飛行機を降りてから、空港の外に出るまで1時間30分もかかってしまった。
イスタンブール空港も、筆者のような本職の軍人は専用窓口から通すことを真剣に検討すべきであろう。
ただひとつよくわからないのはトルコ人である。
イスタンブール空港の入国審査ゲートは、トルコ人用と外人用に分かれているが、当然トルコ人用の方がすいているし、速い。にもかかわらず、何故かわざわざ混んでいる外人用に並んでいる完璧なトルコ人がたくさんおり、だいたいこやつらが割り込み等の問題を起こすのである。
あのれらアホやろう!しっしっ!でございます。
さて通称“トルかま“で知られる、さすらいの放浪ハードゲイであるが、例によってなめたプレイをぶちかましてくれており、よくこれだけネタがつきないものだと感心してしまうのである。
筆者がはるばるチュニスから舞い戻り、必死の思いで空港の喧騒を通過したのも、今日も外人との食事が予定されていたからである。
ようやく空港の外に出て食事の諸手配を確認すべく、トルかまに電話をした筆者である。
「ああ、トルかま君。今戻ったけど、君はオフィスか?」
という問いに対し、
「いいえ、アンタリアです。」
との回答が帰ってきた。
アンタリアというのは、トルコの地中海岸のリゾート地である。
筆者唖然である。
気絶一歩手前である。
トルかまは、外人嫌いの筆者に外人との会食を押しつけ、おのれは地中海である。嫁の両親が来ているとかなんとか明らかなウソをこいておるが、怪しいものである。隣にロンドンの急須女あたりがいても、まったくおかしくない。
あげくのはてに、
「いやー、アンタリアはリラックスできますよ。今度一緒に来ましょう。」
ときたもんだ。
なにが悲しゅうて、トルかまと一緒に地中海行かなあかんのじゃい!?!
絶対お断りします!!!!!!!!!
インド料理とわたくし
何故かチュニスくんだりまで来てインド料理を食す筆者である。
日本人 x 2、 英国人 x 3、 フランス人(かえる族) x 2 という構成で、いかにも気疲れのする地獄面子での食事となってしまった。またしてもまたしても、トルかまの呪い(“かまのろ”)であろう。
最近ホテルの一角に新しくインド料理屋ができ、開店準備中なのだが、このインド料理屋を強引に開けさせて、飯食っちゃうかえる族である。
こやつら、かつての植民地であれば人殺し以外何をしてもよいと思っているらしい。
北アフリカで食すインド料理自体は、可もなく不可もなくである。 さて、先に申し述べたように、異なる三民族(正確には英国人の中でも民族が分かれるので四民族)での食事である。
会話が続かない。
英国人は、
「てめえら、オレのとっておきの話はおもしれえだろう」
とでも言いたげに、ジョークをとばしている(らしい)が、そもそも何を言っているのか正確にはわからない事に加え、笑いのツボが違うようで、英国人どもがドワッと笑うところで、
筆者はまったく笑えない。
仕方なく、“みんなが笑ったタイミングで意味もわからず爆笑のふり攻撃”である。
まわりの様子を注意深く見ながら、タイミングよく「ダーッシャッシャッシャッ!」である。
このタイミングが難しい。
ジョークをとばしている(と思われる)奴が、てめえの話のあまりのおもしろさに、話の途中(オチを前にして)てめえで笑い始めるが、ここで笑ってはいけない。
オチまで待たなくてはいけないのである。変わって、かえる族が負けじとジョークをかましている(らしい)が、英語がかえるなまりしており、聞く気もおこらない。
かくして、ひたすら食事会が早く終わる事を願いつつ、ワインをガブ飲みし、悪酔いした筆者であった。
ほぼ爆笑デブ地蔵である。