インド料理とわたくし
何故かチュニスくんだりまで来てインド料理を食す筆者である。
日本人 x 2、 英国人 x 3、 フランス人(かえる族) x 2 という構成で、いかにも気疲れのする地獄面子での食事となってしまった。またしてもまたしても、トルかまの呪い(“かまのろ”)であろう。
最近ホテルの一角に新しくインド料理屋ができ、開店準備中なのだが、このインド料理屋を強引に開けさせて、飯食っちゃうかえる族である。
こやつら、かつての植民地であれば人殺し以外何をしてもよいと思っているらしい。
北アフリカで食すインド料理自体は、可もなく不可もなくである。 さて、先に申し述べたように、異なる三民族(正確には英国人の中でも民族が分かれるので四民族)での食事である。
会話が続かない。
英国人は、
「てめえら、オレのとっておきの話はおもしれえだろう」
とでも言いたげに、ジョークをとばしている(らしい)が、そもそも何を言っているのか正確にはわからない事に加え、笑いのツボが違うようで、英国人どもがドワッと笑うところで、
筆者はまったく笑えない。
仕方なく、“みんなが笑ったタイミングで意味もわからず爆笑のふり攻撃”である。
まわりの様子を注意深く見ながら、タイミングよく「ダーッシャッシャッシャッ!」である。
このタイミングが難しい。
ジョークをとばしている(と思われる)奴が、てめえの話のあまりのおもしろさに、話の途中(オチを前にして)てめえで笑い始めるが、ここで笑ってはいけない。
オチまで待たなくてはいけないのである。変わって、かえる族が負けじとジョークをかましている(らしい)が、英語がかえるなまりしており、聞く気もおこらない。
かくして、ひたすら食事会が早く終わる事を願いつつ、ワインをガブ飲みし、悪酔いした筆者であった。
ほぼ爆笑デブ地蔵である。