ロシアとわたくし | 昨夜のわたくし

ロシアとわたくし

昨日なんとか帰国した筆者である。


7月30日18時イスタンブール発トルコ航空050便は、定刻にイスタンブール アタテュルク空港を飛び立った。

前日チュニスからイスタンブールに戻り、腕時計をトルコ時間に合わせていなかった(チュニジアとトルコの時差は1時間である)為危うく飛行機に乗り遅れるところであったが、そこはトルコ航空でもVIPメンバーであるところの筆者はぎりぎりセーフであるという軽~い自慢である。


さて、初手から岩じん赤わいんなんぞをスコスコに飲み倒し、離陸後3時間にして爆酔していた筆者はまるっきり知らんかったのであるが、筆者が搭乗する飛行機は、4時間ほど飛んだロシア上空でレーダー故障が発覚し、イスタンブ-ルに引き返していたのである。

ふと目を覚ますと

「当機は後30分で着陸します」

というアナウンスをしており、

「やけに早かったな」

と思ったのであるが、成田到着ではなく、イスタンブール到着だったのである。


酔ってさえいなければ、もともと海軍のパイロットである筆者的には旋回した瞬間にわかったはずであるが、気絶していたので致し方ない。

後で機長に聞いたら、「アンタリアから邪悪な念が送られてきた」と怒っていたので、間違いなくトルかまの所業である。


イスタンブールに到着したら、テレビカメラ等大量のマスコミが待っており、トルコ的には、なんだか大事件だったようである。

かくして、ロシアまでの往復8時間の無駄な飛行の後、イスタンブールで2時間30分かけて修理を行い、その後11時間かけて成田まで飛ぶという筆者のパイロット生活の中でも最長の飛行となってしまい、成田到着は深夜になってしまったのである。

従って、通常2回の機内食を3回も食わされた筆者的には、今夜は沖縄出撃であろう。