高級本革パスポート入れとわたくし | 昨夜のわたくし

高級本革パスポート入れとわたくし

英国はロンドン滞在中の筆者である。


英国航空008便は定刻より約15分遅れて到着した。

さすがロンドンヒースロー空港である。駐機場に向かう途中、次々に着陸する飛行機を眺めながら時間を計ってみると、1分間隔でじゃんじゃん飛行機が着陸している。


入国審査がやたら厳しい。

普段は「どこから来た?」「何日滞在する?「仕事か?」の3つの質問で終了のはずが、

「どんな仕事か?」

「なんという会社と仕事をするのか?」

「(パスポートの入国スタンプを見ながら)この時何日滞在したか?」

とネチネチうるさいのである。

筆者は、自慢ではないが(本当は自慢なんだが)飛行機の乗り継ぎだけの場合も含めて、イギリスには月23回入国するのでいちいち覚えちゃいねえのである。



ややぶんムクれつつ、ようやく到着口を通過し、ヒースロー・エクスプレスに乗り込もうとして、ポケットに手を入れて気づいた若しくは正確にはバビり倒したのである。


高級本革パスポート入れがない!!


落としたようである。パスポートは別に持っていたのでセーフであるが、高級本革パスポート入れに帰りの航空券をはさんでおいたのである。

非常~に、ヤバい。

下衆ヤバ夫も真っ青である。


かくして、折りよく来た列車には乗れず、そこまでの道を半泣き状態で逆走した筆者である。

結局、高級本革パスポート入れを拾った親切な日本人が駅の係員に届けていてくれたので、高級本革パスポート入れ並びに帰りの航空券は無事筆者の手元に戻ったからよかったようなものの、最近この手の“かまのろトルかま必殺の遠隔呪い)“に日々悩まされる筆者である。できれば、この種の陰湿な攻撃はやめて頂きたい。