昨夜のわたくし -6ページ目

国際線に乗るおかまとわたくし

ロンドンでの会議の為、イスタンブールよりロンドンに向かった筆者である。
2泊3日の短期出張である。
何故か呼んでもいないのに、トルかまがノコノコついてきている。


筆者は旅慣れた国際派ビジネスマンなので、2泊分の着替えなどを入れたこじゃれた小さめのバッグでビシィっときめ、高級スーツを着こなしているのだが、トルかまは、なんと

使い古したホテルのランドリーバッグ
(バッグと書いてはあるものの、実際にはコンビニ袋に陰毛が生えた程度のものである)

に、安物のブリーフ等をパンパンにふくらむほど詰め込み、それを肩にかついで国際線に乗り込もうとしているのである。しかも

サンダル履き

である。
きっちり“Laundry Bag”と大書されている面を表にしているので、通りすがりのトルコ人が怪訝そうにこちらを見ており、同行する筆者的には赤面してまうのであるが、調子こいちゃったおかまさんは、涼しい顔である。

このおかまさん、その姿で歩きながら屁はこくわ、股間をポリポリ掻くわ、鼻くそほじくりながら鼻くそを飛ばすわとやりたい放題である。
筆者も人様の立ち居振る舞いにいちいち目くじらを立てるのは本意ではないものの、国際空港-国際線というパブリックスペースで、あたかも近所のコンビニに買い出しに行くように傍若無人に振舞うおかまさんには一社会人として苦言を呈する必要があると愚考し、心を鬼にして、ここに筆をとった次第である。


なにも筆者のように、頭のてっぺんから爪先まで、毛ほどの隙もなく身だしなみを整えろとは言わないが、せめて他人様に不快感を与えない程度には身なりを整えるべきであろう。


更に、前の晩仕事が遅くなり、あまり寝ていないので眠くて仕方がない筆者が、眠りにおちそうになる度に、くだらねえクイズを出したり、目潰ししたりして強引に叩き起こすという鬼プレイもやめて頂きたい。それは、もうただのイジメである。

トルコに棲むおかまとわたくし

トルコに棲むおかまは、例によって筆者を拉致すると、無言で日本料理屋「豊」の暖簾をくぐるのであった。

筆者の今日の体調はどうなのか、昼飯に何を食べたのか、今何を食べたいのか等々、一般的な舎弟が兄貴分に気を遣うであろう事はすべて鹿頭である。
そしていつものようにさんざん飲み倒し、食い倒した後のシメは「カレーそば卵入りライス付」なのだ。しかも

「今日はちょっと変わったもの食べようかな・・・」

等とほざきつつである。んでもって汁まで完飲してやんの。
このおかま、どこかで思考回路がとんでしまっているのかもしれない。


というような事を聞かされても、トルかまを御存知ない方には今ひとつピンとこないであろう事は、容易に推測される。
そこで、わたくしも鬼じゃありませんから、そろそろトルかまに御登場頂こうと思う。
↑これである。


結構調子ぶっこいちゃってるのだが、全体を掲載する事は、洒落にならない問題を喚起するおそれがある為、これが限界であろう。


尚、食事後このおかまは、筆者が滞在するホテルの静かなバーで、いきなりアンガールズの持ち芸「野球拳を演奏するドラマーのまね」を始めやがった。

「ちゃーんちゃんちゃちゃちゃ!!」

とか始めちゃったのである。筆者的には、気絶しかけたものである。
「なるべく係りたくない」
と思いながらもチラ見する、トルコ人の視線が痛いのである。

ダイエットとわたくし

突然ですが、筆者は過去に3度ほどダイエットした事がある。
いずれの場合も数字だけ見ると驚異的な結果が出ている。

118 kg → 85 kg (▲ 33 kg)

105 kg → 80 kg (▲ 25 kg)

105 kg → 73 kg (▲ 32 kg)


(筆者注:1ケタ kgの減少は、筆者的には誤差の範囲内ゆえ、ここには記載していない)

というものであるが、カロリー摂取量だのなんだのというややこしい事をすべて無視した“気合いのみの”ダイエットであったので、リバウンドしまくりである。島倉千代子である。

しかし言葉を変えれば、軍団には「0.1トン」などと蔑まれているが、その気になれば“気合だけで“このくらい可能なのである。


医学的に根拠があるのかどうか知らんが、世の中でよく言われる「標準体重」というものがある。
(身長-100) x 何%だとか、中にはもっとややこしいものもあるようだが、こちらから言わせて頂ければ「大きな御世話」である。若しくは「じゃかあしい!」である。

かつて筆者は、「その時の体重が標準体重である為には身長がどれだけなければならないか」という逆算を上司にやられた事がある。

結果は2 m 38 cmであった。

って、アンドレ・ザ・ジャイアントよりでけえじゃねえかよ!!


それはさておき、筆者は骨格が太くかつ顔がでけえので、この標準体重にはまる事は不可能なのである。
上述の73 kgの時なんてえのは、「標準体重」の見地から言えば充分「肥満」になっちまうのであるが、実際には骨が浮き出たガリガリ君だったのである。
筆者は自分の中ではベスト体重は85 kgだと思っている。
世間一般では、85 kgは「太り過ぎ」かもしれないが、我々の業界では、

「最近痩せたんじゃない??」

と言われちゃう体重なのである。

この不条理に思い当たった時、筆者はダイエットをすっぱりやめたのである。

それ以来、

「人間の崇高なる精神は、高エンゲル係数及び皮下脂肪とともにある。」

という定説を強引に掲げ、日々神楽坂近辺で食欲のおもむくままに食い倒しているわけである。

そうは言っても、最近鏡に映った自分の裸を見ると笑っちゃう事も事実なのだが。
(なんだよ、漫画のキャラクターみてえじゃねえかよ。)も本心である。

ミステリーとわたくし

チュニジアからトルコへ移動した筆者である。


チュニジア-トルコ間は飛行機で約3時間半の距離である。

13時30分チュニス発のトルコ航空1132便は17時(1時間の時差である)にはイスタンブール国際空港に到着のはずだったのだが、チュニスでトラブル発生である。
よくわからんが、一人を乗せるか乗せないかで、もめている。どうやらパスポート若しくはVISAのトラブルのようだが、少し離れているので、よくわからない。結局そのトラブルで40分ほどもめた後そいつを乗せた為、離陸許可が後回しにされ1時間30分遅延である。


このあたり、初手からいやな感じであるが、とりあえず18時15分にイスタンブールに到着した。1時間30分あった遅延を1時間15分まで縮めたのは、どケチなトルコ航空にしては上出来と言えよう。

イスタンブールでは、遅れたせいか国内線ターミナルの方に降ろされ、そこからバスで国際線ターミナルへ移動である。この時点で、(あ~、預けた荷物は遅くなるな。)と覚悟した筆者であった。

その後パスポートコントロールを数人並んだ後5秒で通過し、荷物を引き取る為あのベルトコンベアみたいなところに行った筆者である。
案の定ベルトコンベアはまだ動いていない。前の便の荷物がいくつか残っているようである。ボーっと、10分ほど待ったであろうか。まだ動かない。
(こりゃあ長期戦になるな。トイレ行っとこ。)と考え、トイレへ向かった筆者であるが、その時なにげなくベルトコンベアをチラ見した筆者の視界に、見慣れた銀色の超高級スーツケースホテルのシール付)が飛び込んできた。なんと前の便の荷物と思っていた荷物の中に、筆者の超高級スーツケースがあったのである。

「ほげ???」である。

「??はりょ??」である。

近寄って、よ~く見ると、やはりおのれの超高級スーツケースである。
筆者は、この便で1Cという席に座っており(残念ながら当便にファーストクラスはなく、ビジネスクラスだが)、この席はキャビンで働くトルコ航空客室乗務員のケツをたっぷり鑑賞できると同時に、一番早く降りられる席である。
当然、真っ先に降り、ターミナル移動バスの出口近くに陣取った筆者である。従って、おそらく誰よりも早くベルトコンベアまで到着している。しかも筆者が到着した時点で、ベルトコンベアは止まっていたのである。
という事は、筆者がベルトコンベアに到着した時点で、既に筆者の超高級スーツケースも到着していた事になる。

ミステリーである。不思議である。

まあ、筆者がノコノコやって来ているのであるから物理的に100%不可能ではないのだが、どう考えても「早過ぎる」のである。
過去50回ほどトルコに来ている筆者だが、これまでの最速である。地上のトルコ人達が、くっそ寒い中メチャメチャ頑張ってくれたのであろうか?
もしそうだったら、「トルコ人有難う」であり、「トルコ人偉い!」なのだが、どうも“釈然としない”筆者である。“釈由美子全然来やしない”である。

読書家なわたくし

皆様おそらく超意外に思われるであろうが、筆者は実はかなりの読書家である。


特に海外出張中の飛行機の中では、ほとんど読書している。
飛行機の中では;

2時間食事
5時間睡眠
15分うんこ

以外のほとんどの時間は読書していると言っても過言ではない。機内では映画もほとんど観ない。


従って、海外出張にあたっては平均2日ぐらいで本を1冊読み上げてしまうこととなり、(出張予定日数÷2)冊ぐらいの文庫本を携帯する。
しかしながら出張期間が伸びたりすると、持参した本が足りなくなり、仕方なく一度読んだ本をもう一度読んだりもするのである。

ここで何が言いたいかというと、軍団のうち何名かが司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み出したのだが、文庫本8冊を読みきるのに約1年を要したという情けない話を思い出し、
「まあ、勝ち負けで言えば勝ちだな。」
という軽い勝利宣言である。
ほぼ「活字中毒」と言ってもよい。

くどいようだが、ただいま出張中であり、当地が急に1日休日となった為、上記計算が大幅に狂ってしまった筆者である。


筆者はかなりのデブ症もとい出無精であり、日本にいる時も休日は尻をポリポリ掻きながら本を読んだり、DVDを観たり、テレビの(できるだけお下劣な)お笑い番組を観たりして過ごすことが多い。
ボロボロのラグビージャージに下半身はパンツ一丁で過ごしている。日本にいてさえそうなのであるから、海外での休日はもっとグダグダしており、ほとんど寝ているか、本を読んでいるかのどちらかである。何を言うているかわからんテレビなんぞ点けもしないし、街にもいっさい出ない


今回、旅程の半分にも満たない現時点で、7冊持ってきた文庫本の4冊目を読み終えようとしている。
これは筆者的には非常にヤバいのである。下衆ヤバ夫である。
最終日には、また12時間長距離便が待っているので、その分の1冊を引くと、1週間を本2冊で過ごさなければならないことになる。

10年ほど前にトルコのアンカラに約6ヶ月出張した際、持参した本をすべて2回ずつ読破してしまい、遂には駐在員宅にあった半年前ぐらいの週刊誌の「養命酒」の広告「インドネシア政府観光局」の宣伝まで熟読していた事を思い出す。


ちなみにこの話のどこがグルメかと言うと、持参した本の中にブリア・サヴァランの「美味礼賛」があり、これは誠に食い意地のはった奴らにはバイブルである。この本は例外的に何度読んでも飽きない。随分前に購入したものだが、既にボロボロになっている。

軍団構成員のご紹介

筆者より「軍団」のご紹介文が掲載されたことにより、2号及び6号の写真をここに掲載致します。
合コンご希望の方は、筆者もしくは管理者まで年収と資産と酒量を記載の上、写真同封でご連絡ください。
厳正なる審査の上、(軍団と飲めるかどうかの)合否をお知らせ致します。

正月のわたくし

引き続きチュニジアに出張中の筆者である。


本日はイスラム正月で急遽休みとなり、朝から執筆活動に精を出している。

この国、公用語はフランス語とアラビア語で、双方ともほぼ完全に理解できない筆者としては、休みとはいえ、ホテルにこもるばかりである。


ところで、軍団が筆者の了解を得ず勝手にアメーバに登録してしまったことは既に述べた。

もともとこの駄文の群は、超ウチワで回覧されていたもので、それだけに専門用語が多い。

「軍団」だの「トルかま」だの言われても、初めて御覧になる方々には、なんのこっちゃわからんであろうし、実際にこれらがどのような生き物であるかを御存知ない方が読んでも「腹の立つ楽屋落ち」にしか思えないであろうと愚考する。

従ってここに専門用語辞典を掲載したい。


「軍団」

筆者のまわりにいる大酒飲みの馬鹿OL8名の集合体
自称「セレブ」というかほぼ僭称なのだが、Celebrityという単語の本来の意味「裕福な有名人」より、正式名称は「浅香光代軍団」である。
8名中3名既婚、5名独身全員30代である。
本ブログの読者の中に合コン希望の方がいらっしゃれば、御連絡願いたい。
ただし、あまりにも大量の飲酒をぶっこく事、及びど真ん中直球の下ネタをぶっこく事等にどん引きされても筆者は一切関知しない。泥酔して夜中の3時に筆者宅に押し寄せて来た時には、110番通報すら考えた。



「トルかま」

筆者の舎弟で、現在トルコに駐在しているおかま。
かつては、その本質を隠して善人ぶっており、コロ~っと騙された人々から「さわやかさん」等とド勘違いされた呼び方をされていたが、年齢とともに、あたかも加齢臭若しくはおやぢ系汁が湧き出るように、その本質が滲み出し、最近では「あの薄っぺらい笑顔がムカつく」とか「筆者をハメる所業は許し難い」等のコメントからもわかるように本来の姿を取り戻している。
既婚。二児の父。最近寝糞に悩まされている



「管理者」

上述の軍団の構成員の一人である。
週末やクリスマスには、ほぼ100%なんの予定もなく大暇をぶっこいており、おとなしい舎弟を無理やり誘って、人間のクズのひとがのたくってるような激安酒場で安酒をくらっては舎弟に勘定を払わせているらしい。
周囲は大変迷惑しているが、本人は知ったこっちゃねえ。
深夜のお笑い番組に登場する「下衆ヤバ夫」の熱烈なファン。
大事な接待で“大下ネタ”をぶっこき、お客さんをどん引きさせた事件は有名。



「ボルト」

言うまでもないが、キープボトルのことである。
筆者が在住する飯田橋・神楽坂近辺の飲食店にて筆者がキープした主として焼酎・泡盛のボトルを指す。

かえるとわたくし

以前より申し述べている通り、何故かフランス若しくはフランス人(以後“かえる”若しくは“<
太字>かえる族“)との相性が最悪の筆者である。


現在チュニジアに出張中の筆者であるが、日本-パリ-チュニジア間をエール・フランス(以後“かえ~る・かえる”)便を使ってやって来た。

パリーチュニジア間はもともと期待していないし、2時間30分の間気絶していたので、どうでもいいのだが、問題は成田-パリ間である。この飛行機
最っ悪である。


まず機体が小さく、必然的に席が狭い。
超スリム系の筆者でさえ、“う~わっ、せま!”と感じるほどの狭さである。
かえる族は、毛唐の中では比較的小せえ奴らなので、狭く作っているのかもしれないが、11時間以上の飛行なのだから、もう少し考えていただかないと困る。
乗客がみな筆者のようにスリムとは限らないのである。

それ以前の問題として、席を“通路側”と指定したのに、思いっきり“窓側”やんけ!!
どアホ!!!

普通に座っている時でさえそうなのに、食事時になると、テーブルを引っ張り出す。これがまた問題である。
テーブルをいっぱいいっぱいむこうにスライドさせても、腹にあたるどころか、テーブルが水平にならないのである。
重ねて言うが、筆者はスリム系である。
なんで食事の度に“無理して”腹をひっこめなければならんのか!?!

メニューにある「フォアグラのラビオリ」というのを頼む。ちょっとうまそうである。一口食す。

思いっきり冷えてるやんけ!!

おのれら、なめてんのか、こらかえ~る・かえる!?!

しかしながら、筆者も大人である。なにくわぬ顔で、ビール3本ほどやっつけつつ、完食である。


それから話は変わるが、隣のかえる族と思われる毛唐!!

プープー屁をこくな屁を~!!!


東京からチュニジアまで1日で行こうとすると、パリで4時間以上待つことになる。
かえ~る・かえるのラウンジにて、静かに読書をしながら待つ筆者である。しかしこのラウンジ、構造に問題大ありである。
2フロアを使い、それぞれ100人ぐらいずつ合計200人は収容できようかという空間に便所ひとつである。
しかも、内部は小 x 2大x 1だけである。
大用なんざ、常に誰かが使用しており、開かずのドアと化している。

そういえば、かのベルサイユ宮殿というのも、でかい宮殿のくせに異様に便所が少なく、皆そこらじゅうで大小便をぶっこいていていたという話しも聞いたことがある。
さすがかえる文化である。


というわけで、なにゆえ日本人があれほどかえるをありがたがるのか、まったく理解できない筆者である。

ちなみに筆者はかえる系ブランド品は一切所持していない。ちょっとした自慢であるが。

昨夜のわたくし 焼肉編

久しぶりに同期と焼肉を食らった。

この同期は既に会社を辞めているが、入社時に同じ部に配属され、同じくラグビー部に所属していたので親しくしているのだが、ずいぶん久しぶりに会った。
今や転職先の会社で常務取締役である。
勿論ヨイショしまくり御馳走になったのであった。


赤坂の「草の家」という、んんまい高級焼肉屋で、カルビ/ロース/タン塩/ハラミ/海鮮粥等々を大量に食らい倒し、真露ボルト(小)2本ほど完飲して、12時過ぎに店を出たのであった。

既に皆様御存知の如く、筆者は超都心在住である為赤坂からはタクシーに乗ってもすぐなのであるが(このあたり完全な自慢である)、最近肥満が極限を越え、階段を降りる度にひざが悲鳴をあげているので、“減量の為”地下鉄で帰ったのであった。


しか~のし、HowのEver赤坂見見附駅にて南北線の表示に従って歩き始めたら、南北線ってムッチャクチャ遠いのである。
元阪神の遠井五郎なのである。
実際南北線のプラットフォームに到着してから知ったのであるが、駅名からして違うのである。
「赤坂見附」ではなく「永田町」なのである。
それならそうと、初手から言ってもらわねば困るのである。そうと知っていたら、間違いなくタクシーで帰ったのである。

結局とんでもねえ距離を歩かされた筆者は、腹を減らして深夜にフラフラとコンビニに引き寄せられ

ー カツサンド
ー カレーパン
ー 小豆入りクリームパン
ー 抹茶アイスクリーム
ー 牛乳(500ml)


を食してしまったのであった。

これは明らかに赤坂見附駅の責任であろう。

続 イスタンブールにおける絶好調おかま

前作「イスタンブールにおける絶好調おかま」が、思いのほか評判がよく、多方面より賛辞が寄せられているので、その後のおかまさんについてもここに申し述べておかねばなるまい。


筆者によって強引にふんどし若しくはおむつを引っこ抜かれたおかまさんであったが、まったくひるむ事なく、筆者が宿泊するホテルのバーに乱入である。
この時点で、トルかまは例によって

「まったく飲んでいないのに酔ったふり」
「一旦口の中に流し込んだビールを、口をグラスつけたまま戻すワザ」


等々により、ド素面である。
顔色なんざ、鈴木その子が百歩下がってお辞儀するほど真っ白である。


ホテルのバーで、「コロナ」とか言う、壜にレモンだかライムだかがつきささった女子供の飲み物を注文して威張っているおかまさんである(筆者は当然岩じんである)。
しかも他に日本人がいないと見てとるや、大声で下世話な下ネタ連発である。
ヒネりも工夫も知性のかけらも皆無の、ど真ん中直球の下ネタ三昧である。

更には、バーの暗闇でキスしていたトルコ人と思しきカップル*を目ざとく見つけ、

「う~っわ、あいつら接吻してまっせぇ!けしからんなあ!!」

とほざき、大放屁をぶっこくに至り、ついに筆者も苦言を呈したのであった。

「佐○君、ここはパブリック・スペースで、静かに酒を飲む場なんだから、少し控えたまえ。」

とビシッとたしなめたが、調子こいちゃってるおかまさん的には、フランス人のツラに小便である。御得意の

「ん゛あ~?」

である。

(注*:確かに人前で、チュウチュウぶっこいとるアホどもも悪いのだが、アホなトルコ人どもに裏拳ぶちかます楽しみは次回に取っておく。)


このおかま、おそらく学生時代に下品な運動部か何かに所属して、非常によろしくない育ち方をしたのであろう。
酒を飲む=運動部のクソ宴会=なんでもアリ
と勘違いしている節がある。もう少し大人になってもらわないと困るのである。


あげくのはてに、勘定になると、例によって寝たふりである。
支払いはまたもや筆者である。今回はカードがなくてやりくりが大変なのに、(しかもトルかまはその事実・窮状を知っているのに)見事に寝たふりである。

おかげで、帰国時自宅にたどり着いた筆者の所持金は、わずか375円であった。
まあ、最悪箱崎にたどりつければ、歩いても帰れたのだが(近いから!)