ドレスコードとわたくし
今急に思い出したことがある。
ロンドンのかえる料理屋で会食した日のことである。
筆者はまったく知らなかったのであるが、その「シェ・なんとか」は結構有名な店らしく、それなりの格好をして行かないと入れてもらえないという話になった。
当然筆者は、いついかなる時もスーツにネクタイをしめ一分のスキもないゆえ、まったく問題ないのであるが、ふと横を見ると問題だらけの方がいらっしゃった。
まずこのおかま運動靴である。こ汚いシャツにジャケットも着ていない。
心配した英国人が、「せめて靴ぐらい」という事で、靴を貸してくれようとするが、トルかまは典型的な「アホの小足」なので、ブカブカで、よけい滑稽である。
筆者的には、「そこらで革靴を買え。」と言いたいところであるが、トルかまは裸足のままツカツカと会社の外人ねえちゃんに近寄ると、そのねえちゃんが履いていたブーツを脱がせ、てめえで履こうとしているのである。
さすがに女性用ブーツは履けず、トルかまはブーツの匂いをかいだ後ねえちゃんに返却(ねえちゃんブリブリに怒っていた)していたが、もし履けていたら履いていくつもりだったのであろうか?変わった方である。
結局その「シェ」は、ただのチェーン店で、ドレスコードなんざこれっぽっちもなかったのであるが(ついでに料理もまずく、かつでんでんむし大当たりだったのであるが)、それにしても毎回毎回面倒くせえおかまである。