自衛隊とわたくし | 昨夜のわたくし

自衛隊とわたくし

少しずつ筆者の実態を明らかにせねばならない。


皆様あまり御存知ではなく、かつ筆者のイメージからは超意外かもしれないが、筆者は小学生の時、将来は自衛隊に入りたいと思っていた。

筆者の通っていた小学校は自衛隊の駐屯地に近く、自衛隊が非常に身近にあった。当然自衛隊員の娘・息子もたくさんいた。
筆者と仲のよかった佐々木君の父上も自衛隊員であり、子供の頃その制服のかっこよさに憧れたものである。


筆者は小学生の頃から中学・高校・大学・会社と運動部に所属し、一般社会の中では比較的軍隊的匂いの強い環境に育ったことになる。
従って、「自衛隊に入りたい」という希望は高校の頃まで持ち続けていた。それでは何故民間企業に就職したのかと言われると困ってしまうが、結論から言うと、

ただ根性がなかったから

である。


筆者は偉そうに運動部ヅラしているが、実は練習が大っ嫌いであった。
特に筆者が現役運動部員であった頃は、今と違って合理的な練習はあまり取り入れられておらず、「辛い練習をするほど強くなる」という信仰があった時代である。

野球部で「蹲踞して腕を伸ばしてバットを持ち、バットを水平にしたまま何分間か動かない」練習なんて、絶対野球と関係ないと思う。

あるいはラグビー部でラン・パス(よく映画やドラマ等に出てくる、何人かでボールをパスしながら走るやつである)をグランド何十往復もやってもラグビーはうまくならない

そういうわけで、筆者は当時“いかに手を抜くか”に主眼をおいた練習を心がけており、従って、非常にたいしたことなく、根性のない、場合によっては迷惑な部員だったのである。

各部では、“手抜きの天才”あるいは“演劇部(まったく辛くないのに辛そうなふりをする為)”の名をほしいままにしたものである。この特技は今も生かされており、“筆者が仕事中に真剣な顔で何かを考えている“ように見える時は、20年穿きこんでずるムケになったパンツのゴムなみに脳みそを弛緩させている時である。


かかる状況ゆえ、高校2年までは防衛大学受験も考えていたものの、直前に「自衛隊の訓練は相当厳しい。運動部の比ではない。」という事を痛感(防大に行った中学の先輩から聞いたのだったと思う)、バビッて防大受験を寸止めし、(運動部の弱い)一般大学→一般企業就職という平凡な道に走ったのであった。


ただ、今でも「自衛隊の飯を一度食ってみたい。」と思う事がある。強引に本ブログのテーマである「グルメ」に結びつけたのである。なんでも、昔と違って相当いいらしい。勿論ここで「いい」と言っているのは、高カロリーかつ大量という意味である。近いうちに筆者自宅近くの防衛庁庁舎に潜入し、厚生棟の食堂で是非飯を食いたいものである。